2012-01-01から1年間の記事一覧

北斎の靴

お散歩用の靴を買いました。 やまねこは、ふだんハイヒールばっかり履いていますが、さすがに運動不足気味で BMI数値こそ「痩せ形」なものの体脂肪率は年々上がっているので、ちとマズイ。 とはいえ、いわゆるウォーキングシューズはコーディネートの面で難…

コルトーのシャブリエ「牧歌」

先日の記事「雨の名前」のコメント欄で、常連さんの雪割小桜さんと「雨の日といえばこの曲」というコメントを楽しませていただきましたが、その中で やまねこは 「アルフレッド・コルトーの弾く、シャブリエの『牧歌』がいい」 と書いておりました。でも動画…

国慶節&都民の日

10月1日は中華人民共和国の建国記念日「国慶節」。 たぶん、いや絶対偶然(のはず)ですが、東京都の「都民の日」も10月1日です。 石原さんもお休みだったんだろーか? 例年この日は、中華街では盛大なパレードや獅子舞が練り歩き、春節(旧正月)と並ぶ中…

悟空茶荘

平日休みの日にこそ行ってみたかった中国茶カフェ「悟空茶荘」。 一階が中国&台湾の茶葉や茶器を扱う専門店で、二階がカフェになっています。 関帝廟のすぐ近くにあるこのお店、土日は行列必至だけど今日は余裕で入店。 本来なら今日(10月1日)は、国慶節…

お散歩日和

きょうあすは代休で平日休み(へっへっへ)。 お散歩で喉が渇いたら、日本大通りのコンビニのオープンカフェでひと休み。 写真は155円のアイスアールグレイティー。ちゃんとベルガモットの味がしますヨ。 都内と違って交通量や人出もそれほど多くないし、舗…

クレーメルの「シャコンヌ」

ゆうべ台風が通過した翌朝の東京は一転、ピーカンの秋晴れ。 秋を感じるこの季節、一年のどの時期にもましてクラシック音楽がしっくりきます。 先日のフランソワとの「再会」が呼び水になって、いま青柳いづみこの「ピアニストが見たピアニスト」を読んでい…

幸せの沸点

きのうはお給料日。 隣の部署の20代男子と「給料日のご褒美」が話題になったところ、彼の毎月のささやかな楽しみは、地元のミスドで箱一杯ドーナツを買って帰ること♪なのだそうだ。 「それ、全部一人で食べるの?」 思わず、野暮な突っ込みを入れてしまった…

4年ぶりの「赤い靴」

だいぶ前の記事で、「赤い靴ほしい~っ!」という物欲日記を書いていたけど、 グズグズしているうちに結局チャンスを逃してしまい、その後秋が来るたびに アンデルセン童話のカレンのように、脳裏を赤い靴がひらひら飛び回り、 「やっぱりあのとき思いきっ…

雨の名前

ずっと待ちのぞんでいた秋の雨。外では細い櫛の歯のような雨が規則的に舗道を叩いている。雨はやまねこもブンガクな気分にさせてくれる。 こんな冷たい雨に閉じこめられたような午後は、温かいお茶でも飲みながらフランソワと引きこもってドビュッシーにラ…

サンソン・フランソワEMI録音全集

ドビュッシー展の後、久しぶりにサンソン・フランソワのピアノが聴きたくなって、ネットを徘徊していて見つけたEMIのコレクション。 セットの中身。CDは薄い紙ケースに入っているので、思いのほかコンパクトです。 輸入盤とはいえ、36枚組セットのコレクシ…

初秋の日本大通り

横浜の官庁街・日本大通りをお散歩。 みなとみらい線の出口を一歩出ると、開港記念会館がお出迎え。 風格のある姿にひかれて建物の前でキョロキョロしていたら、前を歩いていた人品卑しからぬ老紳士が突然振り向いて、 「あなたが探しているのはこれじゃな…

秋ひと雫

年々、秋が短くなっていくような気がしています。 ぼんやりしていると、秋があっというまに横をすり抜けて去ってしまうような・・・。 先日、銕仙会の講座で青山に出た折に、万年筆のインクを新しく買いました。 秋らしい茶系のインクを・・・くらいに漠然…

横浜の気になる場所・・・

香港やマカオに行ってきたのではありません。 横浜は中華街のど真ん中にあるこのホテル、周囲とは明らかに異なる空気が漂っています。古くは芥川龍之介、ちょっと下って沢木耕太郎、最近なら桐野夏生の小説にでも出てきそうな、想像力いや妄想をかき立てら…

横浜の乙女なお店「いせ辰」

この夏は旅行に出なかった代わりに、実家に長めの帰省をしたり、美術館や近場へのお出かけをして過ごしていました。おかげで、新しい「お気に入りスポット」をいくつも開拓できました 元町から山手に上る「谷戸坂」の途中にある、このお店もそのひとつ。 江…

「ドビュッシー 音楽と美術-印象派と象徴派のあいだで」展(ブリヂストン美術館)

19世紀末~20世紀初頭のフランスを代表する作曲家クロード・ドビュッシーをテーマに、同時代の印象派や象徴派の芸術家たちの作品を紹介する「ドビュッシー展」に行ってきました。 この美術展は、フランスのオランジュリー美術館とブリヂストン美術館の共同企…

三菱一号館でランチ

某会合のために上京してきた父とランチデート(?)。 お宿(山の上ホテル)から東京駅への動線上、丸の内エリアがいいということになり、以前から気になっていた「三菱一号館」のカフェを選びました。父は「小津安二郎がこよなく愛した京橋の洋食屋『モル…

「藤田嗣治と愛書都市パリ -花ひらく挿絵本の世紀」(渋谷区立松涛美術館)

藤田嗣治(レオナール・フジタ)といえば、2006年春に国立近代美術館で開催された大回顧展で目にした繊細な線で描かれた乳白色の女性像や猫、戦争画、子どもの印象が強いですが、その藤田が生涯に数多くの挿絵本を手がけていたことはあまり知られていないよ…

竺仙着ました!

以前、チラチラ書いていた竺仙の浴衣が7月下旬に仕上がったので、 お盆に帰省したときに袖を通してみました。 イザ帯を結ぶ段になって、母が 「え~~と、これでよかったかな??」 (やまねこ: ヾ( ̄o ̄;)オイオイ) と背後でブツブツ言っていたのですが、そ…

シベリウスの「もみの木」

相変わらず猛暑が続いている中にも、空や日差しの色が少しずつ秋に近づいているようなこの時季になると、むしょうに「木」に近づきたくなります。 行きつけの図書館の近くに、樹齢何十年とも知れないクスノキやヒマラヤスギなどのちょっとした並木道がある…

水道タンク・ポンプ棟(長岡市水道町)

・竣工年 1925年(大正15年) ・設計 金井彦三郎(配水塔) ・中島鋭治(ポンプ棟) 長岡の夏は暑い。雪国なのに、近年の温暖化で東南アジアばりの蒸し暑さで、そのうちバナナが出荷できるかもしれない。 そんな長岡の建築探偵は、日が落ち始める逢魔が時に…

ラプンツェルが住んでいた塔

その塔は、毎日朝と夕方の2回、幼稚園バスが信濃川のほとりの町にさしかかるとき、家々の屋根の向こうに突然赤い帽子を被ったその姿を見せ、バスが角を曲がると姿を消した。 塔はずいぶん古びていて、黒ずんだ外壁には蔦がみっしり絡まっていた。 日本の田…

ちょっと早いですが・・・

やまねこ一家の寵愛をほしいままにしているクルちゃん(柴系の雑種・女の子)が来月に11歳のお誕生日を迎えるので、すこし早いですがプレゼント。 ネパール製フェルトのボンボンで作った、オリジナルのネックレスです。 あらかじめ首周りのサイズを測って、…

光の壁

(午睡) 3年前まで、実家での夏のお昼寝場所は廊下でした。 座布団を枕代わりに、風通しのいい場所でそのままウトウトするだけ。 廊下の壁には漆喰を使っていたのですが、漆喰は適度にひんやりとやわらかい手ざわりで、寝返りを打って素肌が触れると、とて…

苗族のポーチ

暑い夏こそカラフルに! 中国雲南省の少数民族・苗(ミャオ)族のポーチ 苗族の刺繍は、もう芸術的なくらい美しくて、ネットで見るたびにうっとりしてしまいます・・・。このポーチは、色遣い、文様、手刺繍ならではの繊細なテクスチャーに、一目でノックア…

「ベルリン国立美術館展 ~学べるヨーロッパ美術の400年~」

マウリッツハイス美術館展を観て数日後の7月下旬、またまた上野の森に出没。 国立西洋美術館で開催中の「ベルリン国立美術館展」を観に行ってきました。 この展示、「耳飾り」と同時来日中の「真珠の首飾りの少女」をメインに宣伝していますが、サブタイト…

中華街の思ひ出

(関帝廟) 学生時代、やまねこは「中国語勉強会」というサークルに入っていて・・・と書くと、いかにもマジメな学生だったかのように聞こえるのですが、実態は、当時、専任講師になられたばかりの若く優秀でステキな華僑のY先生のファンクラブ。 いちおう…

中国の針山

いつぞやの美人オーナーのお店で買った中国雑貨たち。 上の写真は、昔からの中国みやげの定番(とされた)、「針山」です。 まあるい針山を囲んでいるコたちのお顔はみんな手描きだから、一人ひとり表情が違うでしょ。 後ろ姿も、お洋服の配色がかわいらし…

ゾルゲがいそうなビル-横浜「インペリアルビル」-

横浜が好きな理由のひとつに、ちょっと歩いているとすぐに「歴史的建造物」に出会うこと。この日も、神奈川県民ホールの裏道を歩いていたら、こんなビルが。 「インペリアルビル」(昭和5年竣工・ 設計 川崎鉄三・ 施工 白井工務店) 周辺の建物になじんで…

それでも無鬼論?

阮瞻(げんせん)は、字(あざな)を千里といい、平素から無鬼論を主張して、鬼などという物があるべき筈がないと言っていたが、誰も正面から議論をこころみて、彼に勝ち得る者はなかった。阮もみずからそれを誇って、この理をもってを推すときには、世に幽…

長岡花火大会

地元ネタとなると、さっぱり~~のやまねこですが、十数年ぶりにようやく長岡の花火を観に帰ってきましたよ~。 長岡の花火大会そのものは明治年間から行われていましたが、長岡祭りが現在のように毎年8月1日に行われるようになったのは、昭和21年からで、前…